フラメンコは、イベリア半島の南部アンダルーシア地方で発展した踊りといわれています。
イベリア半島とは、ヨーロッパ大陸の西南にある半島の部分。
いわゆる、スペインとポルトガルがある大地になります。
アンダルーシアで発展していったフラメンコですが、現在では、世界の多くの国で踊られるようになりました。
フラメンコのさまざまな曲や踊り、そして言葉では表現できないフラメンコそのものの魅力に、多くの人が魅了されたことが、フラメンコの広がりからみて取れますね。
世界各国に広がったフラメンコは、その土地土地でどのように受け継がれていったのでしょうか?
これから、イベリア半島・スペイン語圏・英語圏で踊られているフラメンコの動画を通して、フラメンコの移り変わりを考えて行きたいと思います。
イベリア半島のフラメンコ|本場スペイン
イベリア半島のフラメンコとは、フラメンコの本場スペインのフラメンコのこと。
それではさっそく、フラメンコの本場、イベリア半島南部のフラメンコをご覧ください。
≪動画タイトル≫
『Alegrías tablao Sevilla』
引用:youtube
動画の中で踊られていたフラメンコはアレグリアス。
動画のアレグリアスは、イベリア半島スペイン南部で踊られている、伝統を受け継ぐ最新の流行を取り入れたアレグリアスといって良いと思います。
分かりやすくいうと、いま現在において『最も代表的なフラメンコのアレグリアス』といえます。
フラメンコでもフラメンコ以外の踊りでもそうですが、伝統の部分は受け継ぎながらも、少しずつ時代とともに変わるものもあります。
例えば、衣装・髪型・お化粧が、流行とともに変わっていく典型的なものといえますね。
このように、時代とともにフラメンコの発祥の地イベリア半島のアンダルーシアでも、少しずつフラメンコが変化していることが動画からみて取れました。
スペイン語圏のフラメンコ|メキシコ
アメリカと南米大陸の間にあるスペイン語圏のメキシコでも、フラメンコは踊られていました。
スペイン語圏のメキシコでは、フラメンコがどのように受け入れられていったのでしょうか?
メキシコで踊られたフラメンコの動画をみて行きたいと思います。
≪動画タイトル≫
『Mexico Flamenco, Queretaro, mex』
メキシコのフラメンコ、4人のミックス(?)
引用:youtube
メキシコでも、フラメンコの本場スペインと変わらない動きのキレやリズムで、フラメンコが踊られていることが動画から分かります。
本場のフラメンコを踊りたい、本場のフラメンコに近づきたい、という気迫と情熱も動画の踊りから感じることができました。
動画の前半部分は、フラメンコの曲に合わせてフラメンコが踊られてますが、動画の後半は、フラメンコの音楽から、メキシコの音楽へと一変。
マリアッチ?のような曲に合わせて、フラメンコの踊りが披露されていました。
自分たちの好きな曲でフラメンコを踊る。
このようなアレンジができるのが、フラメンコの本場スペイン以外の国でできる、フラメンコの楽しさの一つであると思いました。
ちなみに、スペイン語圏はメキシコ意外にも、南米のパラグアイ・チリ・アルゼンチンなどの土地がありますが、それらの国でもフラメンコは踊られてました。
↓パラグアイのセビジャーナスはこちら
英語圏のフラメンコ|イギリス
英語圏のイギリスでも、フラメンコが踊られていました。
イギリスは、フラメンコの本場スペイン人と気質が大きく違うような気がします。
いったい、イギリスではフラメンコがどのように受け入れられていったのでしょうか?
≪動画タイトル≫
『Talent UK Spanish Flamenco Dancers』
タレントイギリスによるフラメンコダンサー
引用:youtube
動画のフラメンコは、『Talent UK』というたぶんイギリスのエンターテインメント会社が提供しているフラメンコのショーであると思います。
動画タイトルには、『Spanish Flamenco Dancers』とあるので、ダンサーの方はスペイン人の方なのかなと思いました。
しかし、フラメンコを踊っている女性の髪型をみると、どうもスペインの女性の方ではないような感じです。
スペイン人のバイラオーラ(女性ダンサー)は、パーマをかけた方をみたことがありません。
なので、動画のフラメンコダンサーの方は、イギリス人の方ではないかと思います。
イギリスで踊られたフラメンコのを踊りを見てみると、ちょっと、スペインで踊られているフラメンコの動きとは違うように感じました。
フラメンコはキレがある動きが特徴的です。
キレがある動きとは、『動いて止まる・動いて止まる』という『はっきりしている動き』といえます。
動画のフラメンコは、キレはあるにはあるのですが、動きがなめらかに連続しているように感じます。
この動きのルーツがどこにあるのか分かりませんが、これがイギリス魂のフラメンコなのかなと思いました。
イギリス魂でフラメンコを本気で踊る。
そこに、新しいフラメンコの形が生まれてくるのだと思いました。
イベリア半島・スペイン語圏・英語圏のフラメンコ|まとめ
(画像はイベリア半島スペイン南部の港町Cadiz)
イベリア半島・スペイン語圏・英語圏のフラメンコの特徴を知るために、スペイン・メキシコ・イギリスのフラメンコの踊りをみてきました。
スペイン・メキシコ・イギリスのフラメンコの特徴には、色々なものがありました。
髪型や衣装のデザイン、そして動きなどは、本場スペインのフラメンコと少しだけ違いがあるように感じました。
しかし、スペイン・メキシコ・イギリスのどの国でも変わらない、『フラメンコを踊る人の共通点』もありました。
『フラメンコを踊る人の共通点』とは、『フラメンコが好き』であること。
そして、『フラメンコが好きだから踊る』ということ。
これが、フラメンコの本場スペイン・メキシコ・イギリスで、そしてその他の国でも変わらない『フラメンコが持つ魅力』なのだと思いました。
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